悩みの遠視もレーシックで治療


悩みの遠視もレーシックで治療ブログ:13-3-2019


7年前にお母さんが、続いて3年前に兄が亡くなった。

それまで自由気ままに
結婚もせず、遊びまわっていたおいらも、
さすがに一人実家に残った病を抱えた父を思い、
約20年ぶりに実家に帰った。

お母さんが健在の頃から、
ビールを浴びるように飲む兄と父母の仲は、
しっくりいかなかった。

そしてお母さんがクモ膜化出血で倒れ、
約2ヶ月の闘病の末亡くなった後は、
父と兄の関係は修復しがたい程にこじれていった。

お母さんの死を自分のせいだと自らを責め続ける兄には、
ビール以外に逃げ場が無かったのかもしれない。

酔っては暴言を吐き暴れる兄を、
父は悲しい目で見ていた。

そんな生活が災いして、兄も亡くなった。
父は「悲しいけれど、正直ホッとした」とおいらに言った。

おいらは、実家に戻りしばらくたってから、
お母さんが亡くなって以来そのままになっていた、
家の中の片付けを始めた。

そんなある日見付けた手紙の束の中に、
父からお母さんにあてた手紙があり、
おいらは父に内緒でそっと開いてみた。

それはおいらが生まれて間もなく、
父が出稼ぎ先から出したものだった。

内容は
「たまにしか会わないので、
子どもたちが自分の顔を見て泣きだしたのがショックだった」とか
「早く一緒に暮らしたい」とかたいした内容では無いのだけれど、
家族に対する愛情が溢れていた。

おいらは涙が止まらなかった。
兄が生きている間に、ひと目見せてやりたかったという気持ちで、
胸が一杯になった。

仏壇の隅に父の目にふれぬようにそっと手紙を置き、
心の中で
「兄ちゃん、おいらたちはこんなにも愛されて育ちましたよ」
とそっと呟いた。

そして、父も昨年亡くなり、
おいらは本当に一人きりになってしまった。

でもおいらの前には、3人の写真が有り、
今も3人からの愛情を感じている。

川元弓子
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